常に気を付けてほしい安全運転をするための心得です。
発進するときは、穏やかにアクセルを踏んで発進しましょう(最初の5秒で、時速20km程度が目安です)。日々の運転において、やさしい発進を心がけるだけで、10%程度燃費が改善します。焦らず、穏やかに発進することは、自然と車間距離が広がり、余裕を持って周囲を見ることができるので、安全運転にもつながります。
信号が変わるなど停止することがわかったら、早めにアクセルから足を離しましょう。
そうするとエンジンブレーキが作動し、燃料カット機能により2%程度燃費が改善します。また、おだやかな減速になることで、状況判断に余裕が生まれ、安全運転にもつながります。
さらには、早めにアクセルを離すと、早めにブレーキを構えられるので、緊急時など危険を感じてからブレーキを踏み始めるまでの時間を短くすることができます。
減速するときや坂道を下るときにもエンジンブレーキを活用しましょう。
走行中は、2~3秒以上の車間距離を保ち、一定の速度で走ることを心がけましょう。
車間距離を確保することは、頻発する追突事故を防ぎ、安全運転につながります。
車間距離が短くなると、先読み運転ができず、ムダな加速・減速の機会が多くなります。結果、市街地では2%程度、郊外では6%程度も燃費が悪化します。
交通状況に応じて速度変化の少ない運転を心がけましょう
車のエアコン(A/C)は車内を冷却・除湿する機能です。暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをOFFにしましょう。また、冷房が必要なときは、車内を冷やしすぎないようにしましょう。
たとえば、車内の温度設定を外気と同じ25℃に設定した場合、エアコンスイッチをONにしたままだと12%程度燃費が悪化します。しかし、車内が不快な状態では安全運転ができません。エアコンの使用を控える場合は、無理のない範囲で行いましょう。
出かける前に、渋滞・交通規制などの道路交通情報や、地図・カーナビなどを活用して、行き先やルートをあらかじめ確認し、時間に余裕をもって出発しましょう。
よく通る走り慣れた道でもカーナビの渋滞情報を活用しましょう。
さらに、出発後も道路交通情報をチェックして渋滞を避ければ燃費の向上と時間の節約になります。
タイヤの空気圧チェックを習慣づけましょう。タイヤの空気圧が適正値より不足すると、市街地で2%程度、郊外で4%程度燃費が悪化します(適正値より50kpa(0.5kg/㎠)不足した場合)。
燃費に影響するだけではなく、空気圧が低い状態で高速走行をするとスタンディングウェーブ現象によりタイヤがバースト(破裂)する可能性があります。
また、エンジンオイル・オイルフィルタ・エアクリーナエレメントなどの定期的な交換によっても燃費が改善します。